多くの不登校専門カウンセラーの先生が、不登校の子どもには似たような気質が存在する、と言っています。

敏感で、感受性が鋭くて、真面目で、優しくて。
白黒はっきりしてて、こだわりが強い。
団体行動が苦手で、人間関係でトラブルになりやすい、など。

その気質に、「ST(スペシャルタレント)気質」と名前を付けているのが家族支援カウンセラーの森先生です。


私が娘の不登校で悩んでいた時は、娘と同じケースを検索しまくって、トラブル時の親の対応を知りたかったのですが、当てはまるケースが全然見つからず、途方に暮れたものです。

しかし、「ST気質」という考え方を知った途端、どんぴしゃりと当てはまることに驚きました。

これまでの私は、一つ一つの現象に目が行っていて、その原因となる気質には目もくれてなかったのですね。

娘の不登校は、私の育て方が悪いとか、親子の関係が悪いからではなく、特別な気質があるからなんだとわかり、涙が出るほどホッとしたことを覚えています。


森先生は、ST気質の子たちは集団の中にいると苦戦するけれど、普通の子にはない豊かな才能を持っている、と言っています。

絵が上手かったり、音楽の才能があったり。

将棋の名人、ゲームの達人、プラモデルの達人。

語学の天才、PCの天才、折り紙の天才、歴史博士、虫博士。

サッカーや野球、水泳などのスポーツが得意な子も。

授業には出られなくても部活にだけ参加する不登校の子もいます。

好きなこと、得意なことには抜群の集中力を発揮するからです。


実は、私自身が不登校を許せなかった頃は、娘を否定的にしか見ていなかったので、彼女の得意分野にも気付けませんでした。

ところが、気質を理解した途端、彼女は「自分は表現することが好きなんだ」と教えてくれました。

そして、今まで押さえつけていたものが一気に噴出したように、すごい勢いで絵を描くようになりました。

あまりに独特な絵に、やっぱりSTだったんだー、と納得したものです。


しかし、なぜ思春期になると今まで普通に行けていた学校に、突然苦戦し始めるのでしょうか?

それは一言で言うと、学校での対人関係のシステムが複雑になるからだそうです。


小学校高学年くらいで思春期になると、生徒同士にも上下関係が生まれ、グループの中と外では話し方を変えるなど、ノーマルな子でも気をつかうコミュニケーションテクニックが必要となります。

ST気質の子は、空気を読むのに時間がかかったり、本音と建て前を使い分けることが苦手なので、グループから浮いた存在となりがちです。

自分が受け入れられていないことは敏感に察するので、居場所がなくなり、ストレスから感覚がより敏感になり、人の視線やささやき声にも自分が攻撃されたように恐怖を感じ、教室に入れなくなるのだそうです。


また、中学生になると、担任とのコミュニケーションがメインだった小学生時代とは違い、教科ごとに先生も変わります。

一人一人の先生の性格を把握して、対応策を覚えなくてはなりません。


さらに、思春期の成長スパートのため、急激なホルモン分泌の影響で精神面と身体面のバランスがチグハグになります。

つまり自分の内側からのストレスと、外側からのストレスの板挟みで、脳みそが悲鳴を上げている状態なのです。

「これ以上はヤバイ!学校には行くなー!」と、脳みそが指令を出して、お腹が痛くなったり、朝起きられなくなったりしているのだそうです。

けっしてサボりたいとか、怠けているわけではありません。


残念なことですが、こういった気質、特性を知らないまま不登校に悩む親子が多いなー、と感じます。

不登校の親の会などで集まったお母さんたちは、
「うちは普通なんですけどぉ、……」とお話を始める方がわりと多いのです。

つまり、発達障害とか、何かしらの二次障害の診断を受けたことがない、ということなんでしょうが、その先のお話を聞くと、大抵は子どもの特性を知らないために生まれる疑問に苦悩しているようです。


好きなことしかしない、普通の事ができない、頑張ろうとしない、人に会いたがらない、学校を怖がる、保健室登校だけ、適応指導教室は行けるけど、行事は参加できるのに、お友だちとのトラブルがきっかけで、朝になるとお腹が痛くなって、・・・など。

そして、「いつになったら学校に行けるのでしょう?」となります。


また、特性を知らないと不登校の原因を「誰か」のせいにしてしまい、負のスパイラルにはまったままの人も多いように感じられました。

お母さんも子どもも、自分自身を責めたり、先生や友だちを責めたり…。

特に子どもは劣等感の塊になっています。

なので、気質を知るということは、本人にとっても親にとっても、現状から抜け出すきっかけになるのではないかなぁ、と思います。


「ST気質」は生まれ持った気質なので、治るものではありませんが、本人の理解と、周囲のサポートがあれば困る事はグンと減りますから、そういった意味では「治る」と言えるかもしれないですよね。

とにかく気質を知ると、疑問が減り、道筋が見えてくるので、いろ~んな意味で楽になります。

参考になる方がいるかどうかわかりませんが、私の実感です。




ということで今回の記事はここまでとなります。
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海野しぶき