過保護の実践  動編


前回の続きになります。

子どもが思春期に差しかかったら、親は上から目線の態度をやめて、「過干渉」にならないようにし、「過保護」に対応します。

不登校やひきこもりの子は、心のエネルギーが著しく低下しているため、子どもからのアクションも少なく、親としては、ついあれこれ世話を焼きたくなりますが、ここはぐっと我慢のしどころ。

親の方から「何か欲しい?」「何食べたい?」「何かしたい?」と質問するのは過干渉でNGです。

子どもから具体的に「欲しい物」「したいこと」が提示されるまで、話しかけないで待ってください。

パソコン、タブレット、スマホ、ゲーム、
などはすでに持っていることも多いかもしれませんが、不登校の子どもがしたがることの代表格ではないでしょうか。

これらは、学校に行けない子どもの必需品。

不登校の子どもたちを理解している先生ほど、その手のグッズは「薬だと思って与えなさい」と言います。

不登校の子にとって、自宅が安心できる場所でないと、バーチャルな場所に居場所を求めるしかありません。

どんな人も、逃げ場がなければ、病理の域に行くしかなくなってしまいます。

でも親は「昼夜逆転が、ゲーム依存が、ネット依存が、」と心配します。

でも、これも過干渉です。

なぜなら、もうすでに子どもは親の価値観を知っているので、昼夜逆転が悪いことも、ゲーム依存が悪いこともわかっているから。

親は、「わかっているけど、やめられないんだ」「今のこの子には必要なんだ」と心の底から信じることが「過保護」なのです。

必要なことだと親が信じられれば、子どもに口を出したり、嫌悪の表情で見ることもなくなります。

ぺちゃんこに潰れた子どもの自己肯定感、自尊心は、まず親から信じられることで、再び膨らみ始めるのだそうです。

子どもは、親から信じられていることが実感できないと、安心して家で過ごすこともできません。

居場所ができて、安心感があると、だんだんとぺちゃんこだった心が膨らんできて、やってみたいことができ、欲しい物ができるのです。

新しいゲーム機だったり、ソフトだったり。

なんとかフェアに行きたいとか、
コンサートに行きたいとか、
ファンの集まりに参加したいとか、
外に出たくもなります。

そのための新しい服やバッグが欲しいと言うこともあるでしょう。

そういう具体的な物を欲しがった時に、
「次のお誕生日」「学校行けたら」「テスト受けたら」
などの条件はNGです。

ましてや、
「今あるのでやればいいでしょ。何にもしてないくせに。」
など、論点をすり替えた人格否定は以ての外。

何かを買うとなると、金額的な基準は、ご家庭によって差はあるでしょうが、ちょっと無理してでもできるだけ子どもの要求に「無条件で」応じるのが良いのだとか。

子どももこれまでのやり取りで、うちのお財布事情はちゃんと理解していますが、まず親を試します。

ここで親が「NO」を突きつけると、今までと同じですから、また時間を置いて同じことが繰り返されるのです。

しかし、これまでと違って、親が快く「OK」すれば、子どもは自分が信じられていることを感じて、無理な要求は次第にしなくなります。

子どもは、「要求」することで、親から信頼されているかどうかを判断しているのです。

そこが「過保護」にすることも難しい所以。
親が試されているのですから。

無理難題な要求にも、まず「OK」「Yes」で答えてくれるか。

結果的に「NO」でも、まずは自分(子ども)の気持ちを汲んでくれたか。
一緒に代わりになるものを考えてくれたか。
それをテストしているのです。

話の聞き方、持って行き方一つで、子どもは自分が信頼されているか、操られていないかを敏感に察します。

親は、子どものやりたいこと、好きなことを快くサポートしてください。

面倒がらず、一緒にスケジュールを考えたり、場合によっては親の方の予定を変更することも必要になってきます。

多少お金をかけることも、とっても大事なことで、この時期が「お金のかけ時」なんだそうです。

そして、何よりも、親が子どもと一緒に楽しめるようになるといいのです。
最初はポーズでも仕方ありません。
それも子どもはお見通しですから。

わが家の場合は、私もアイドルグループのファンクラブに加入しました。

最初はコンサートチケットに当たりやすくなるためでしたが、徐々に娘から信頼されるようになり、今では一緒にコンサートに行っています。

家族旅行も兼ねて、遠方のコンサートにも行きました。

これまで娘の聖域だった世界に、私も招き入れて貰えたのです。

回を重ねるごとに、彼女の成長も見て取れます。

準備の段取り、
緊張や興奮による気分のムラの程度、
サポートしている家族への対応など。

娘の場合は感覚過敏があるので、その防衛策もだんだんわかってきました。

娘自身も、感覚過敏がよく分からない友だちに迷惑をかけるより、私と一緒に行動した方が楽だと判断したんですね。

彼女がそう思った頃から、私への態度が明らかに丁寧になりました。

「過干渉」せず「過保護」にすることで、親子の信頼関係が回復してきたのです。


長くなってすみません。
申し訳ありませんが、今回はここまでにします。
「過保護と過干渉」は、あと1回続く予定です。


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